秋のイブキ＆コノテガシワ

始まりはバス停の近くに生えてた庭木。
　
よくある感じの針葉樹の生け垣なんですが、実がつぶつぶとなってるんです。
それはもう気持ち悪いぐらいいっぱいつぶつぶと。
1.5センチぐらいの大きさの青白い実がわっさーーー。
　
ナンジャコリャー！
長年このへんに住んでて初めて見たぞ！
ってことで実とはっぱをちぎって持って帰って図鑑で調べようとしたのでございました。

　
私が物心ついた頃から家にある子供向けの植物図鑑で、針葉樹のページを見ます。
実が変な形なのですぐわかるかと思ったんですが、どれも微妙に違うような。
で、一応似たような形のはっぱと実から「イブキ」じゃないか？と思いました。
雄株と雌株があるので実がなる木とならない木があるんだね、とも。
ネットで調べてみると、庭木にされてるのはカイヅカイブキってやつだね、とか。

その次の日、スーパーの裏口に似たような庭木があるので観察。
こっちは実がないから雄株なんだなー、と思いつつ。
するってーと、妙なことに気付きましたよ。
　
うろこが糸状に連なってるような葉っぱの中に、毛色が違うのが混ざってる。
針状のちくちくしたやつが。

ああ！そういえば図鑑にこれ書いてあったよ！
鱗状の葉に交じって杉っぽい葉が生えるって！
これはイブキに間違いないね！そうだね！

いやちょっと待て。
こっち雄株だ。実がない方だ。
実があるあれとは本当に同じ種類か？
あっちってこのちくちくした葉っぱあったっけ？

で、後日もう一回バス停側の木を見に行きます。
ちくちくした葉っぱはありません。
本屋さんで、葉っぱから見る庭木の図鑑を立ち読みします。
するとあの葉っぱの写真と、小さくてよくわからないけど似てるような実の写真が。
これは…「コノテガシワ」じゃね？
日本によく生えてるのは園芸用の品種の「センジュ」だって。

再度裏口の実がなってない方の木をよく見ると、
実がなってる方とは葉っぱが違いました。
違う植物じゃーん。

結論：
バス停近くのはコノテガシワのセンジュ。
スーパー裏口のはカイヅカイブキ。
すっきりした。

おまけ。
　クリオネ？