ジャズを語るほど偉くなんかない

知り合いのツテで、ジャズピアニストの早川泰子さんのコンサートを聞いてきました。

アトリオンミニコンサートホールって…
ここ、前に合唱の練習で使ってた所じゃーん…
パイプ椅子をみちっとならべて、最前列は演奏者の目と花の先。
近いぃ！
おしゃれなバーで聞ける生演奏みたいな、アットホームな感じを目指したらしいですよ。

音楽はいいねえ、音楽は。
前半寝ちゃったけど。
アルファ波が出るんだよ！
心安らかになるんだよヽ(｀△´)ノ

私はクラシックから始めてゲーム音楽やアニソン畑にうつってった人間で、
ジャズはほとんど聴きません。
なんとなく、苦手感があったんですよねー。
おしゃれな大人用、アドリブ多め、リズムは崩しちゃえ、みたいな。
実際に生演奏を聴いてみると、前述のように寝てしまうほど（寝るなよ）心落ち着く音楽です。
変に構えないで気楽に聞きながら読書でもしようかー、みたいな。

この雰囲気を生み出す「ジャズっぽさ」とは何かを考えてみる。

ピアノ＋ウッドベース（コントラバス）＋ドラムという楽器構成？
いやいや、ピアノだけでもベース一本でもジャズっぽいのはジャズっぽい。
和音の音の多さ？
でも弦が4本しかないベースにもソロがあるんですよ。
セブンスやナインス、不協和音の多さ？
シンコペーションのリズム？
アドリブのすばやいパッセージ？
んー
要するに演奏者の魂（と書いてソウルと読む）かな！（←なげやり）

ジャズを敬遠していた理由として、はっきりしていることがひとつある。

手持ちのファイナルファンタジーやクリスマスソングの楽譜にも
いくつかジャズアレンジの曲があるが、いわゆるひとつの「黒い」。
つまり、音符が多い。いっこの和音の音数が多くて、しかも短い音符でいっぱい並んでいる。
手を大きく広げつつすばやく動かすことを要求される。
リズムも、楽譜を読んで演奏しようとすると大抵悩む。
簡単に言うと、難しい。
難しく言うと、演奏不能。

多分、楽譜をきちんと見て音符をいっこいっこ読むんではなく、
和音の形を見て「これ！」とコードを押さえたりてジャカジャカと弾いたり
リズムにもパターンがあって「だいたいこんなかんじー」とノリで弾いたりするもんなんだろう。
だから、思いついたままに奏でるアドリブも得意だ。

私はというと、クラシックはまず楽譜の通りに演奏することが基本。
無意味にテンポを上げ下げしない。ゆらすのは楽譜の指示通りに。
それができたら、はいよくできました。で次の曲。
子供の頃はそれで楽しかった。
楽譜通りに弾けたのが「上手」な演奏で、「上手」に弾くことが楽しかった。
大きくなってから多少、自分なりの表現をこめる楽しさを覚えたが
大胆にテンポをゆらすことはなかなかできなかった。
そういったあまりよくない方向への「真面目さ」が、
現在のアドリブ苦手、楽譜ないと弾けない、に繋がっているのかもしれない。

つまり、弾けないからジャズを敬遠していたわけで。
聞き専なら、いーじゃないヽ(´ー｀)ノ
ツテが続いていたらまた行こう。
音の海に漂うのは　よい。