第三選択市

スーパーの、イカの塩辛とか佃煮とかなんとかのなんとか漬けとかを
試食させて販売してるコーナーにて。

チラっと見たところ、けっこうなお値段だったのでスルーしようとした。
しかし私は捕獲された。
押しの強いおばちゃんの手によって。
おばちゃん「もう閉めちゃうから、これ食べていってー」
差し出されたのは混ぜごはん。
いかにも、「買わなくてもいいから残り物片付けていってほしいの」的なセリフとともに。
小腹がすいていたのでごはんをもぐもぐ食べていると、
おばちゃん「ザーサイ食べられる？」
我「いえ…」
おばちゃん「じゃあね、これ美味しいのよー」
次々とごはんにのっけられるなんとかのなんとか漬け。
もぐもぐもぐ。美味しいです。
おばちゃん「これ1200円って書いてあるけど1000円にまけるよー」
我「ほほー…（それでも高ぇな…）」
こうなると何か買ってしまう弱気な俺様です。

イカ明太か塩辛なら、じゃがいもにのっけると美味しいよな。
どっちにしようかな。両方だと金かけすぎかな。
イカ明太なら自分で作れるし、塩辛かな…
でも塩辛は単体で食べるのはつらいし…
その時、いっしょに試食していた関係ないおじちゃんが言った。
「これ。これいいよ。辛ぐねくて」
そして私はその、イカの松前漬けを買っていた。

絶望した！どちらか迷ったあげくの第三の選択に絶望した！