訃報

ずずっ…(￣旦￣)~
そうさのう…あれはちょうど10年前の春…いや夏か…？
とにかく6月あたまのことじゃった…。
大学のサークルの後輩であり学部の後輩でもあるYちゃんが
「子猫3匹拾っちゃったんですよー。
　でもうちじゃ飼えないから、もらい手が見つからなかったら保健所行きですねー」
と脅しをかけてきおった。
やり手じゃのう。
ワシがもらいに行った時には既に2匹もらわれており、
アメショー模様に白い手足の1匹だけが残っておった。
残り物には福があるのじゃ。よかろう。
おまいは今日からうちの子じゃ。

チャックつきの手提げ袋に子猫たんを入れ、自転車で自宅へ向かっておると
別の後輩たちと出くわした。
「なんかその袋みゃーみゃー鳴いてますよ？！」
うむ。小さい時はよく鳴く子じゃった。
いつから声なし鳴きや超短い鳴きをするようになったんじゃろか…

中略！

悲しいお話を　します(´・ω・｀)










Twitterでは既にお話ししましたが、5月29日午前8時頃、
愛ねこのタヴィー通称たっこが謎の突然死をとげました。
これを書いてるのは6月4日ですが、気持ちの整理がつかなくて…とか
写真を見ると思い出して…とかよくあるアレではなく、
未公開の写真や動画をスライドショーにまとめて貼ろうと思ってたら
存外に時間がかかるもので、先にこっちを書いておこうと思った次第です。

その日は朝から出勤で、どうにか7時半に起きて
ねむねむしながら朝ごはんを食べていたのです。
たっこも朝ごはんを食べていたと思います。
いつものカリカリごはんです。
食べた後居間の方へ戻ってきて、突如、ひきつけを起こしたようにひっくり返りました。
？！
側にいたちゅびはびっくりして走り去りました。
何かにびっくりしたんだろうかと思って見ていましたが、
立ち上がらずピクピクしています。
様子がおかしいので、横にして舌をひっぱり出したり
ぽふぽふ叩きながら呼びかけたりしました。
すぐ復活すると思っていたのに、目を見開いてピクピクしたままです。
母と2人で、必死に呼びかけてぺしぺししました。
たっこ、どうしたの？なんで？なんで？
次第にピクピクする間隔が長くなっていき、脈は触れず、呼吸も止まり…
昔本で読んだうろ覚えの心臓マッサージやら人口呼吸やらを
施してみても効き目はありません。
獣医さんに電話する暇もないまま…

…母がタオルを持って来て、たっこを包みました。
「獣医さんに診せてみる？」
「ウウン…もうしんじゃったモン…忙しいモン…」
皮肉なもので、つい先日から動物病院に勤め始めた私は、
この時期は狂犬病・フィラリア・ワクチンのわんわん3点セットで
どこの病院も戦場並みに忙しいことを知っていました。
「生き返らせるのは無理だけど、解剖して死因を調べてやるよ」
というわけにもいきません。

午前だけなので、仕事に行きました。
仕事に逃げたかったのです。
元気でかわいがられているわんわんにゃんにゃんを見たかったのです。
「愛ねこが死んだのに勤めに出る俺様」という構図に酔っていたりもしました。
何より、この先動物病院で亡くなる子を見ることもあるでしょうから
コイツ大丈夫か？と思われたくなかったのです。
面接の時は「動物を飼ったことはありますか？看取ったことはありますか？」
と聞かれました。
覚悟。

きちんと仕事が終わってから、先生たちにたっこのことを告げました。
最初に話したらまともに仕事できなくなるかもと思ったので。
「猫にはねぇ、時々あるんだよ…。急性の心筋症でね。検査しても兆候はわからない」
そういえばなんだかそういう話を聞いたことがあるようなないような気がします。
あるいは、吐くのが下手な子だったので何か喉に詰めたのかもしれないとも
思いましたが、詰めてたようなものは見つかりませんでした。

帰って来て、ばあちゃんの畑の隅っこ、くろの隣に埋めました。
母の日のカーネーションといっしょに。
土に還って、きれいな花を咲かせてね。

順番が違うよね…。
18才のきっこがいつ亡くなるかと身構えていたのに、
10才になるかならないかのたっこが先に逝くなんて。
きっこと同い年のくろが亡くなったのは去年の5月26日。
三日違いです。何これ。

前の晩。これが最後の写真になりました。

いつも私が寝る時になるとのそのそ布団にやってきて
しばらく横にくっついているのですが、この時は呼んでも起きずに眠っていました。
寝る時間が早かったからなのか、具合が悪かったからなのかはわかりません。
朝にはいつも通り腹の上に乗って起こされました。

もう起こしてくれるにゃんこはいないの。
いっしょに寝られるにゃんこはいないの…。
他のにゃんこは私の部屋に入れると観葉植物を食ったり
障子を破ったり登ったりするから目が放せないの。

靴下猫との運命の出会い募集中。